古くから食されてきた「のり」
海苔が登場する最古の文献は、日本で最初の法律書である『大宝律令』(701年)とされています。残念ながら『大宝律令』は現存しませんが、それを改編したとされている『養老律令』(757年)に、朝廷への年貢(租税)の対象として「紫菜(ムラサキノリ)」の記載があります。
平安中期の律令の施行細則『延喜式』(927年)にも海苔は租税の対象として登場します。『延喜式』は朝廷の運営マニュアルにあたる書で、その中に、公式の宴会や、諸節句の食材として「紫菜」が汁物などに使われていた事も記されています。